小沢戦略、吉か凶か…「新人」活用「高齢化」進む(読売新聞)

 民主党の小沢幹事長が、夏の参院選で過去最多の100人超の候補者擁立を目指し、着々と調整を進めている。

 小沢氏は、組織票が期待できる候補と、若さを武器に無党派層への浸透を目指す候補者を周到に選挙区や比例に配置。党内では「強い自民党時代を仕切った小沢氏ならではのやり方だ」と評価する声が上がっている。ただ、弱点も浮かび上がっている。

 小沢氏は11日夕、国会内で新党大地の鈴木宗男代表と会談し、参院選での選挙協力について意見交換した。小沢氏は鈴木氏に「全国をびっしり歩いているんだ」と述べ、地方行脚の手応えを強調したという。

 小沢氏は、3日に参院選の1次公認87人(ほか推薦2人)を発表した後も、山形、愛知両県を訪ね、公認候補を相次いで決めた。

 民主党は最終的に105人前後を擁立する方針だ。昨年の衆院選大勝によって支給される豊富な政党交付金が、改選数(121)に迫るほどの候補者を擁立できる背景にある。

 山岡賢次国会対策委員長は11日のBS11の番組で「ほとんど穴のないぐらい候補者をそろえた。負ける要素はない」と強調した。

 小沢氏の候補者の選出手法には特徴がある。2人区の北海道、宮城、兵庫では、組織票を持つ候補者に、30、40歳代の女性新人候補を組み合わせ、支持層が重ならないように配慮した。女性候補は過去最多となる見通しだ。自民党の基盤が強い1人区の福井、鳥取、島根では、組織票では勝負にならないと見て、いずれも30歳代の新人候補を対決させる。民主党選対幹部は「相手の弱点を徹底して突くということだ」と解説している。

 もっとも、「小沢流」も盤石とは言えない。読売新聞の調査では、民主党が11日までに擁立を決めた公認候補89人の平均年齢は53・2歳で、07年参院選の50・8歳より「高齢化」した。60歳前後が多い連合の組織内候補11人に加え、「自民離れ」で民主党に流れた業界・団体の幹部が比例名簿に名を連ねた影響があるようだ。若返りを狙う自民党の公認64人の平均は51・7歳だ。

 一昨年、マルチ商法業者からの講演料問題で離党した前田雄吉・元衆院議員を比例で公認したことに、党内では「いくら小沢氏に親しいといっても、有権者の不信を買うのではないか」と見る向きもある。前田氏はかつて小沢氏を支持する一新会の事務局長だった。

 小沢氏は11日、国会内で、夏に改選となる愛知選挙区の木俣佳丈参院議員と会談し、比例転出を求めたが、木俣氏は選挙区にこだわりを見せた。小沢氏は「木俣氏では勝算が低い」(小沢氏周辺)と見て、既に愛知で2人の候補を決めており、「剛腕ぶり」があつれきも生んでいる。

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